1フィートあたり45段の粗い織りだけど、ボリューム感のあるザックリとした風合いと、チベット結びと言われる独特な結び方で、表面の凸凹がが味わい深く、世界的に人気がる段通です。
なによりも、海抜3,000メートル以上に生息するチベタンシープ(チベット羊)の極めて良質で、肌触りの良い羊毛が特徴です。
特に一日の気温差が大きい、標高4,500メートルの厳しい自然環境の大草原で育った羊の羊毛は、柔らかくで肌触りがよく、絨毯に最適な素材です。
未来永劫の地
『一日の中に四季がある』といわれるチベットの人々の暮らしは、激しい自然との戦いであり、大地との共存です。
4500メートルの標高、果てしなく広がる大草原の中、旅を続ける遊牧民。厳しい自然環境の中でこそ、きわめて良質な、チベタン毯通の素材の羊毛のが育ちます。
終わりない時の流れの中で、一心に絨毯を織り続けるチベットの人々は、一心に織り続けた絨毯を、ずっと使いつづけて行きます。
繁栄、清浄、幸福、長寿などの祈りを、丹念に織り込み、素晴らしい未来に思いをはせ。悠々なるだいちの祈りが、チベタン緞通を生み続けて行きます。
信仰厚きチベットの人々から、一心に尊敬、信頼を集めるラマ(師僧)。 ここにはそのラマへの深い敬愛が、描かれています。
- 「生涯平穏無事に暮らせますように」
- 「周囲に幸福をもたらせますように」
- 「長寿がまっとうできますように」
殺生を嫌い、自然と供にあるがままに生きていく……。 この絨毯のモチーフからも、そんな穏やかな、純朴な思いが伝わってくるかのようです。
日本の緞通(堺緞通・赤穂緞通・鍋島緞通等)
羊が育てにくい、日本緞通の素材は綿ですが、チベタン緞通と作り方がよく似てるいる為 鍋島や赤穂の柄をチベットで作らせているようです。
明治の終わり頃まで、高級品として輸出もしていましたが、昭和に入る頃にはずいぶん少なくなったそうです。
それでも、最近は鍋島緞通、赤穂緞通は復興してます。
まだ京都や、料亭でしか見る機会がありませんが、まもなく普通の家庭で見れる事でしょう。楽しみです。
展示販売中