インド・カシミール絨毯
1526年からインド南部を除く インド亜大陸を支配し1858年まで存続した
イスラム王朝……。すなわち『ムガール帝国』とはモンゴル人の帝国と、ゆう意味の国、
16世紀前半~19世紀中頃に栄えた。インド史上最大のイスラム王朝 中央アジアでの
『モンゴル』の呼称『モゴール』に由来
イスファハンから職人を招きインド人に織らせたのが最初といわれています。
現在はかってのインド藍の産地 ベナレスを中心として生産されているが
一般にカシミール緞通と呼ばれる カシミール地方のものが高級品とされている。
またペルシャ結び、トルコ結び両方のものがあり、
デザインも彼らの独特のものではなく
ペルシャ緞通によくある『生命の木』『アラベスク』『幾何学模様』等々で、
織工として男子が多いのが目立った特色である。
核問題の話題を提供しているイランでありますが、地下鉄、ビルなどの
建築ラッシュの好景気、アフガニスタン、イラクへの難民の帰国が重なり
絨毯産業からの労働力が減し、 又、賃金の上昇、物価の高騰で現地価格は
毎年急騰し織り子さんの給料は2倍に跳ね上がり、絨毯のコピー商品(産地偽装)が
横行しているとも聞いています。
しかしながら、インドは、イランと同じ技術をもち イラン人の賃金の何分の一か
で絨毯を織り上げ……。今後ますますインド(ムガール)絨毯は
日本に入荷され安定した供給が見込まれると思われます。