シルワン 草木染め
トルコ緞通 (幾何学紋様が多い)
現在のトルコは小アジア側にあるアナトリア地区とヨーロッパ大陸の南東の先端部の
トラキア地方とによって構成されているが、太古の時代よりヨーロッパとアジアの間に
かけられた橋であり、遠征に向かう軍団や遊牧民の通路であった。
ここを中国から絹を運ぶ隊商が通り、メッカに向かう巡礼が通った古い歴史をもつ国である。
トルコ緞通は十六世紀にトルコがペルシャのタブリズの都を攻め落とし、
ペルシャの絨毯画家、下絵師、織匠を小アジアにつれてきて優遇し、
各地にこれを奨励したため、この殖産工芸が繁栄したといわれている。
十九世紀には緞通学校も建設され技術を教育したため質、量ともに向上した。
この地方の製品は地中海のアナトリア港を集散地として国外にも
輸出されたために、『アナトリア・カーペット』の名をもって知られるようになった。
トルコキリム
トルコ絨毯の中で、最近では平織りのキリムの方が有名です。
その時々の願いが込められて、一族の繁栄や幸せな結婚等、数々のモチーフが織り込まれており、一般に目数や段数と言った概念はないようです。