産地 アフガニスタン 産
素材 ウール 毛
寸法 192×115cm
手紡ぎの糸に染料は目分量でドラム缶を利用した染釜で染め上げます。
赤褐色の地色に八角形の紋章をメインにしたデザイン、花柄や幾何学文様を組み合わせた意匠がおおくみられます。織りも細かく暗い色調も、ペルシャ 東部からアフガンにかけての部族の特徴です。
バルーチ 族固有の文様はなく、トルコマン絨毯にヒントを得て、16〜18C
にかけて東ペルシャ でよく用いられたデザインの変形です。遊牧民や農民が家畜の世話をし農閑期に主として自家用に織ったものです。
多く用いられる染料は、茜、マメ科のインド藍、ザクロ 又は ぶどう葉からえた黄をまぜあわせます。
アフガニスタン側のバルーチ 絨毯をヘラードバルーチ と呼び
ペルシャ側のバルーチ 絨毯をマシャドバルーチ と呼びます。その大きな違いはアフガンのバルーチ は縦糸、横糸に羊毛もしくは山羊の毛を使用
ペルシャ 側は多くの場合 木綿を使用している事で、特に近年その傾向が顕著になってきてるそうです。
絨毯の結が目1つにしても民族の長い歴史が秘められています。